こんにちは、ロボ団箕面校の北端です。
12月10日の日経新聞に「日本の15歳の読解力、世界15位に低下」という記事が出ていました。
OECD(経済協力開発機構)が2018年に実施したPISA(国際学習到達度調査)によると、従来から指摘されていてた表現力・記述力の不足に加え、情報を評価する力が低下しているとのこと。
具体的には
- 情報を探し出す力
- 情報を評価し、熟考する力
- 自分の考えを根拠に示し、相手に伝わるように書く力
の3つが低下しているそうです。
この3つの力のベースにあるのは情報を読み理解する力。つまり「読解力」です。
読解力がないと情報を正確に理解できないので、論理的思考力も伸びません。
この辺りのことは、ベストセラー「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」の著者である新井紀子氏が「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務めた経験から、詳しく書いているので、興味のある方は読んでみてください。
ロボ団箕面校でも、論理的思考能力を伸ばすために独自のプリントを使っていますが、ちゃんと書ける子もいれば、なかなか書けない子もいます。
では、どうすれば子供の読解力や論理的思考能力を伸ばしてあげられるのでしょうか?
第1ステップは語彙を増やすこと。
読解力や論理的思考能力の基礎は国語力です。そして国語力の基礎は語彙力(ボキャブラリーの量)。言葉をたくさん知っていれば、文章もより深く、速く理解できるようになります。
語彙を増やす一番簡単な方法は読み聞かせ。子供が好きな本でも、親が好きな本(絵本)でもいいでも構いません。本が難しければマンガでもOKです。狙いは文字への抵抗感を減らし、言葉への興味を持たせること。ぜひ、テレビやスマホの代わりに、読み聞かせの時間を10分でいいので作ってみてください。
ところで、ロボ団箕面校で使っているプリントには目標や工夫したことを書く欄があります。文章できちんと書く子もいれば、中には記号や図、絵で書く子もいます。
文字になっていないので、チンプンカンプンなのでが、「なんて書いたの?」と聞くと、「ロボットを改造するのを頑張るって書いた!」と笑顔で答えてくれます。
持って生まれた得意なIQとして言語的知能が高い子は言葉力・文章力が高いですが、論理・数学的知能や空間的知能が高い子は図形で把握する能力が高い傾向にあります。
子供のプリントを見て記号や図、絵があれば、「この子はIQの中で論理・数学的知能や空間的知能が高いのか」と思って、上手に書いていると思ったら褒めてあげてください。