A.I.に負けない子育ての秘訣は「ゆっくり」と「じっくり」

A.I.に負けない子育ての秘訣は「ゆっくり」と「じっくり」

こんにちは、ロボ団箕面校の北端です。
2018年度の全国学力テストの結果が出ました。(日経新聞)

内容を見ると、基礎的な学力は身についているものの、

・グラフや数式からわかることを記述する力(算数)
・文章を読んで説明する力(国語)
・実験結果から考察して記述する力(理科)

で正解率が低く、課題が見られたとのことです。

この結果からわかるのは次の3つの力

1)読解力・観察力
2)思考力
3)表現力

が不足しているということです。逆にいえば、

1)読んだり・見たりしたものを元に
2)頭で考え、答えを導き出し、
3)言葉や行動で伝える力

を伸ばせば、もっと正解にたどりつきやすくなるということです。

この中でまず重要なのは1の読解力・観察力。

読解や観察を間違えてしまうと、どれだけ思考力や表現力が優れていても結果に結びつかないからです。

スマホで検索する時も、入力するキーワードを間違えれば、世界一の検索エンジンGoogleを使っても、いい情報(検索結果)は出てきません。

まず大切なのはいい結果を返してくれる「いいキーワード」選び。その秘訣が読解力・観察力です。

たとえばいいなと思った商品名を覚えておく。商品の特徴を覚えている。紹介文からキーワードを見つけるなどは読解力や観察力で決まります。

テストでいえば、問題を読んだり、見たりしながら「答えにつながるキーワードはどれか?」を見つけるのが読解力・観察力です。

A.I.は人間をはるかに超える処理能力をもっていますが、

1)キーワードが正しいこと
2)プログラムが正しいこと

が前提です。

Googleやアマゾンのようにプログラミングが社会のインフラになっても「何が欲しいのか?」「何がいいと思うのか?」「結果、どんなキーワードを見つければ、欲しい結果にたどり着けるのか?」を考え、判断するのは人間です。

では、読解力・観察力を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか?

秘訣は「じっくり」「ゆっくり」です。

じっくり見れば、よく観察できます。
ゆっくり読めば深く理解できます。

逆に急いだり、焦ったりすると見落としてします。速く済ませようと思うと、事実や結果を確かめずに、自分勝手な解釈に陥ることもあります。

じっくり見て、ゆっくり読む。

レッスンで子供達を見ていても、ロボット作りやプログラミングで間違えるのは、テキストをよく見ず(観察せず)、自分の思い込み(読解力不足)で作ってしまう時。

速さの秘訣の1つはミスで時間をロスしないことです。

スピード感を育てるためにも、基礎が身につくまではあえて「じっくり」「ゆっくり」で時間をかける。

子供のペースに合わせたレッスンができるように、私たちも余裕をもってレッスンに臨みたいと思います。

 

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