ロボ団箕面校をはじめて5ヶ月たち、子供が伸びる教え方・関わり方が見えて来たので、今日はその内容をシェアしたいと思います。
開校した4月は子供たちのモチベーションも、実力もそれほど大きな差はありません。しかし、5ヶ月たつと次第に差が出て来ます。
ロボットプログラミングに十分な好奇心と、十分な能力を持っている子供たち(Aタイプ)は、課題を与えられれば、自発的に取り組み、試行錯誤を繰り返しながら学んでいきます。
一方で、レッスンが進むにつれてわからないこと・できないことが増えてくると、好奇心が落ち、学ぶ意欲が低下する子供(Bタイプ)も出て来ます。
タイプによって好奇心やモチベーションの度合いや能力の違いがあるので、アプローチも変わって来ます。
Aタイプの子供の場合
Aタイプの子供たちは自発的に学ぶので、教師の役割は概ね次の2つです。
1)わからないことがあれば調べる方法やできる方法を思いつく質問を投げかける
Aタイプの子供たちは自分でやりたいという意欲が強いので、大人が代わりにやったり、答えを教えると、興ざめします。ですから、「自分で答えを見つけてやり遂げた!」経験ができるように調べる方法を教えたり、答えを見つけられる質問をするのが効果的です。
2)ワンランク上の世界を見せる
Aタイプの子供たちがレベルアップしてくると、課題を簡単に解けるようになります。すると退屈してモチベーションが下がります。(笑) 子供でも大人でも能力のある人がやる気を失うのは、取り組むに値するレベルの高い課題がなくなってしまうからです。
そんな時、彼らのモチベーションを刺激するのは、より高い目標です。 スポーツでも音楽でも大会やコンクールがあるのは、「まだまだ、こんな世界があるんだよ」とワクワクするワンランク上の世界を見せること。そうすれば、「あそこまで行きたい!」と新たな目標を見つけ、モチベーションが湧いてくるからです。
私たちもAタイプの子供たちには、レッスン中にワンランク上の課題を与え、彼らの才能がどんどん伸びるように関わっています。
Bタイプの子どもの場合
タイプBの子供たちは、わからない・できないことが増えたせいで、モチベーションが下がってしまい、結果、知識や実力低下につながっています。
そこでまず必要なのは、「絶対わかる!」、「絶対できる!」と励ますこと。 子供たちをモチベートしながら、基礎からもう一度教えて、1つ1つ理解させ、「わかった!」「できた!」という成功体験をさせるのが一番効果的です。
子供たちを見ていて痛感するのは、人はできることを好きになり、できないことを嫌いになるということです。できる自分は誇らしいですが、できない自分は情けなく感じてしまうもの。だからこそ、できるように教え、サポートしてあげれば、自信につながり、「もっとできる自分」になりたくなる。
そのレベルに達すれば、Bタイプの子供たちは自発的に学び始めるAタイプに変わります。
まとめ
簡単にまとめれば、
1)わかる!できる!成功体験を与える
2)ワンランク上の世界を見せる
これが子供を伸ばす2ステップです。
それぞれの段階で注意すべきことは、
1)つまづいている部分を見逃さず、徹底的に励まし、基礎を身につけさせる
2)退屈になった頃合いを見逃さない
この2つです。
ロボ団箕面校で教えているのはロボットプログラミングですが、この2つが身につけば、どんなことでも自発的に学び自力で成長する力が身につきます。 この2つに取り組むことで、子供たちに「学び方」「成長する方法」を身につけてほしいと思っています。