ロボ団箕面校では子どもたちのプログラミングスキルとと5つの力を伸ばします。
身につくプログラミングスキルと言語
教育用レゴ・マインドストームEV3を用いてロボットプログラミングレッスンを行っています。
この教材の対象者は10歳以降の子どもですが、独自カリキュラムに開発により、年長の子どもでも楽しみながらプログラミングを学べるレッスンを行っています。
充実した5年間のカリキュラムの後半では、プログラミング言語「Paython」も学びます。 この言語は世界大手のSNSサービス、facebookやYouTube、ソフトバンクのロボットpepperの開発に使われているプログラミング言語です。将来的にもっとも期待されているプログラミング言語の1つです。
フローチャートでロジカルシンキング(論理的思考能力)
ロボ団箕面校では、子どもたちが実際にパソコンでプログラミングをする前に、フローチャート用紙という紙に、プログラミングの設計図を描いてもらいます。
これを使えばワーキングメモリ(短い時間に心の中で情報を保持し,同時に処理する能力)と、ロジカルシンキング(論理的思考能力)が身につき、子どもたちの問題解決能力を伸ばせるからです。
文科省が2020年にプログラミング教育を必須にした理由の1つに、「子どもたちにプログラミング思考を身につけさせること」とあります。プログラミング思考とは、次のように定義されています。
平たくいえば、物事には手順と組み合わせがあり、それを論理的に自分で考える力ということです。たとえば、仕事にも手順があり、どういう組み合わせで仕事をすれば効率よく完成するか? 料理も、どんな手順で、どんな組み合わせでいけば早く美味しい料理を作れるか? 大人は常に論理的思考力を使いながら考えています。
子どもが宿題をしているところをみると、早く終わらせて遊びたいので、読み飛ばす、見落とす、手順が抜けることもよくあります。プログラミングを学ぶことで、早く終わらせるには、手順を守った方がいいということも理解できるようになります。
フローチャート用紙を使うのは、「指は第二の脳」と言われるからです。
医学生が生理学の授業で必ず目にするのがちょっと変わったこの写真。ホムンクルス人形です。脳神経外科医のワイルダー・ペンフィールドの考案によるものです。
これは脳と体のどの部分が密接につながっているのかを示した人形で、 手と口が脳に対して強い影響力があるとわかります。
そのためロボ団箕面校では紙を触る、鉛筆を持つ、消しゴムで消すなど、子どもたちが手を活発に動かし、脳にいい刺激がいくようフローチャート用紙を活用しています。
発表で身につく、内省力とプレゼン力
ロボ団箕面校ではレッスンの最後に子どもたち全員に発表をしてもらいます。内容は、
1)今日のレッスンで達成したこと
2)そのために頑張ったこと・工夫したこと
3)できなかったこと
4)次回の改善案
の4つです。
そうすることで、レッスンを振り返る内省力、次に向けて改善案を自分で考える力(論理的思考能力)を伸ばします。内省力や論理的思考能力は、すべての学習能力の基礎となるIQ(知能指数)です。
理数力と空間把握能力
レッスンでは毎回コースを用意しています。子どもたちのミッションは自分で作ったロボットをコース通りに走らせることです。たとえば、次のような10cmの正方形の場合、どんなプログラミングをすれば、10cmまっすぐ走ったあと、右に曲がるのかを考えてもらいます。
タイヤの円周は17.6cmなので、正解は
1)10cm÷17.6cm = 0.568回転 タイヤが回るようにプログラミングをする
2)そのあとに「右に曲がる」というプログラミングをする
になります。
小数点、分数は小学4年生で習いますが、ロボットを思い通りに走らせたい子どもたちは、教えれば小数点、分数を身につけていきます。
もう1つが空間把握能力。10cmが0.568回転だとわかり慣れてくると、20cmは1.136cmとわかるようになります。レッスンでコースの長さを目で見ているので、「これはだいたい20cmくらいだろう」と皮膚感覚で予測する地頭力がつくようになり、空間把握能力もあがります。
空間把握能力は地理や地図の学習に秀でた子どもたちによく見られるIQで、建築、航空貨物や倉庫整理、クローゾットの片付けなど、3Dで奥行きを推し量る職業で求められるIQです。
ビジュアル言語で「絵」と「プログラミング言語」をつなげる
プログラミングのレッスンは、はじめの2〜3年間は下記のような目で見てわかりやすい「ビジュアル言語」で行います。
プログラミングといえば、下記のようなコードをイメージするかもしれませんが、子どもにとって意味のわからない文字や記号の羅列は、とっつきにくく、ハードルが高いものです。
その点、ビジュアル言語にはあらかじめ、「直進」、「待機」、「同じ動きを繰り返す」などのプログラムが組み込まれたパーツ(上記イラスト:ブロックと呼ぶ)が用意されているので、子どもはプログラミングを絵として覚えることができます。
そのパーツを正しい手順で、ぽんぽんはめ込んでいけば狙い通りロボットが動くようになっています。逆に動かない場合は、何かのパーツがかけている証拠です。
ビジュアル言語の優れている点は、直感的に目で見てわかる絵になっていることです。
これは子どもが絵本に慣れたら、文字だけの本を読ませるのと同じです。絵を先に見てイメージを作り、そのイメージと言葉・文字が一致することで脳が学習します。その方が学習効果やスピードが速くなります。
やり抜く力
ロボ団箕面校の講師は才能開発と心理学の専門家です。代表の北端康良は16年間、社会人向け研修講師としての経験があり、現在もビジネスパーソンから経営者まで才能開発とコーチングを行っています。ロボ団箕面校では、その経験と知見を活かして、プログラミングを通して、子どもたちの才能を伸ばすレッスンを行っています。
毎回のレッスンにはミッション(ゴール)があり、制限時間内にクリアできるよう挑戦します。
早々に仕上げて遊び出す子どももいれば、ミッションをクリアした後も、自分なりに工夫を続けてトライ&エラーを繰り返す子どももいます。制限時間が迫るにつれて緊張して焦ってしまう子ども、無理だと泣き出してロボットを放り出してしまう子どももいます。
私たちが心がけているのは、子どもたちが自分で課題を見つけ、チャレンジする姿勢を伸ばすこと。
早々に仕上げた子どもには新たなミッションを与え、ワンランク上の目標に取り組んでもらいます。焦る子どもには「大丈夫だよ」と落ち着いて、冷静に考えるように促し、無理だと泣き出す子どもには、目をしっかりと見て「絶対にできる」「最後までやりきろう」と伝えます。
子どもの状態は、同じ年齢でも一人一人違い、課題もそれぞれ異なります。ロボ団箕面校では、少人数制のクラス運営をすることで、プログラミングを教えながら、それぞれの子どもの発達・成長に必要な課題を見つけ、子どもたちの自立心と才能を伸ばします。
その他、ロボ団の5つの特徴